【書評】「雨の降る日曜は幸福について考えよう」橘 玲

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雨の降る日曜は幸福について考えよう

橘玲 幻冬舎 2004年09月
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橘玲氏の2004年発行の著作で、氏が単独で発表した小説以外の本としては3作目になります。
というわけで今回は橘玲氏シリーズの3作目です。

前作についてのレビューはこちらに書きました。



この本は改題されて文庫化されていますので、そちらの方が手に入りやすいかと思います。

知的幸福の技術

橘玲 幻冬舎 2009年10月
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読んでみた雑感としては、橘玲氏の考え方の概要、入門編的な一冊といった感じ。すでに他の本を読んだことがある人には簡単すぎて物足りないかも。一〜二時間程度でさくっと読める内容です。実際に内容説明のところに「黄金の羽根」のエッセンスとも書いてありますしね。辛口のエッセイという位置付けかな。
あと珍しいことにFAQがあったりします。著者のスタンスというか考え方がより直接的に濃縮されているのでファンなら必読かな?ポストモダン哲学やリバタリアニズムなどについても書いてあって、良くも悪くも資産運用についてだけでなく著者の思想的なことがよく伝わってくる本でした。

以下は概要になります。
最初に、「サラリーマンの人生、定期預金、破綻と倒産」と「自営業や個人事業主、経営者、株式投資」が対比的に書かれています。
ここから、ささやかな幸福、人生設計の再構築、破綻した年金、崩れた終身雇用制度、倒産する会社など日本の状況について語られていきます。
と、ここで個人的に良いなという文章がでてきたのでメモとして残しておきます。

不安は最大の娯楽なのだ。
不安のない生活は退屈。
未来への言いしれぬ不安。それを人は希望と呼ぶ。

ここからメインの内容へと入っていきます。二部だてです。
PART1 「幸福の法則」
前半は「生命保険、年金、医療」について色々な例えで平易に書かれています。医療制度の不備についても非常にわかりやすかったです。後半は「教育、不動産、マイホーム、資産運用」、そして「市場経済、借金、民主主義の課題 、経済的独立」へと話が展開していきます。著者の基本スタンスが濃縮されているといって良いでしょう。
人は常に他者の承認を求めて生きている
これは確かにそうなのかもしれませんね。

PART2 「正しさの問題」
日本が抱える問題への過激な発言・解決策がいきなり飛び出します。やや暴論だと個人的には思いますが、あくまで思考や議論のネタを提供しているという位置付けなように思います。あとがきで「いつか正論になると信じている」、とまで書かれていますが果たして。。。逆に言えばここまでしないと無理だろうという指摘でもあるのかな。

全体を通してズバッと辛口の指摘です。でも今でも読む価値はある(のかもしれません)。何よりもサクッと読めますし。橘玲氏について興味が湧いてきたという人はとりあえず読んでみたら良いかも。彼の思想に触れたことがない人にとっては新鮮な驚きに溢れたものなのだと思います。よく知っている人でもファン目線で楽しめる1作でした。では。。。

知的幸福の技術

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