こんにちは、ぐだおです。
今日はいつもとちょっと趣向を変えて「ニクソンのVサイン」について書いていきます。ここでいうニクソンとは第37代アメリカ大統領であるリチャード・ニクソン(Richard Nixon)のことです。
ニクソンのVサインって何?
ニクソンのVサインとの出会い
私が投資方針に対する判断をする際に参考にさせて頂いている方の一人として広瀬隆雄氏がいます。氏のツイートはいつも非常に勉強になるのですが、ある時、学生向けの就活特集として「ニクソンのVサイン」について触れられていたのです。その時のツイートが以下のようなものになります。
まず自己分析は百害あって一利なしだ。それはなぜか?
それにたいする回答としてこの動画を見てくれ。
就活生は、この動画を必ず3回視聴し、詳細なメモを取る事。https://t.co/sey5G0fOcS— じっちゃま (@hirosetakao) February 23, 2019
要約すると
ということらしい。
一応、Youtubeへのリンクも貼っておきます。
エイミー・カディ 「ボディランゲージが人を作る」
エイミー・カディ(Amy Cuddy)氏はアメリカの社会心理学者で、2013年からハーバードビジネススクールでAssistant Professorとして交渉やリーダーシップ、権力と影響力などについて教鞭をとっていた人物です(今はアカデミックなポジションを辞しているようですが)。彼女を一躍有名にしたのが、上記の2012年のTEDトークです。
とりあえず、氏の言う通り3回視聴して、詳細なメモを取ってください。
ニクソンのVサインとは
TEDトークっていっときすごい流行りましたよね。私も英語のリスニング力の向上にと思ってよく聞いている時期があったなと、今回3年ぶりぐらいに聴いて思い出しました。とまぁどうでもいい話は置いといて本題です。
まずは、Youtubeの説明欄の文章を貼っておきます。
ちなみにVサインに関するwikipediaにもニクソンのVサインに関する項目があってビビりました。
ニクソンのVサインというのは確かに彼のトレードマークだったみたいです。世代じゃないので知りませんでした。
で、このエイミー・カディ氏はパワーポージング(power posing)という概念を提唱して、姿勢が感情や行動さらにはホルモンレベルにまで影響を与えるという論文を発表しています。
なんと「たった2分程度、優位性や力を示す姿勢(パワーポージング)をとることによって、テストステロン濃度が上がり、ストレスと関連するコルチゾールの濃度は下がり、面接において良い結果につながる」と主張しているのです。これはさまざまな一般メディアを通じて拡散され、TEDトークもあり彼女を一躍有名にしたのです。
で、広瀬隆雄氏はニクソンのVサイン(パワーポージング)をしてから面接に臨めといっているわけです。
パワーポージングへの批判
そのパワーポージングについてですが、実は否定的な論文がその後に発表されており、信憑性には疑問が残るというのが実際のところのようです。
詳しい経緯は英語が読める方はwikipediaのAmy Cuddyの項で読んだらいいと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Amy_Cuddy#cite_note-17
まぁ要約すると、パワーポージングによって確かに力の感情は生まれるが、ホルモンレベルやリスク許容度への影響はなかった、ということです。
おわりに
まぁ、自信満々に話すと「なんかこいつは凄いな」とか相手に思わせることができますし、パワーポージングによって自分の肯定的な感情を高めることが面接のパフォーマンスをあげるということ自体は十分にありえると思います。実際にそこまでは否定されていませんしね。ちなみに、このツイートを見た後にあった面接でパワーポージングしてみましたが、結果はダメでした。残念。。。あくまでパフォーマンスを上げるだけですから、他に圧倒的に強い候補者がいたらそりゃダメですわ。では。。。