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第二回:教育資金贈与信託:主要銀行サービス比較

投稿日:2019年1月31日 更新日:

こんにちは、ぐだおです。
諸事情により教育資金贈与信託なるものを開設することにしたので、それについて色々と調べたのでここに情報をまとめておきます。長くなったので全3回に分けてアップします。
今回は第二回:主要銀行サービス比較です。

第一回:教育資金贈与信託:制度概要と利用すべき人の基準

第三回:教育資金贈与信託:口座開設方法と払い出し手続き

教育資金贈与信託の口座の開設方法

教育資金贈与信託を扱っている金融機関リスト

まず教育資金贈与信託を扱っている金融機関についてです。
これ調べていて思ったのですが、扱っている銀行においても重要性が低いようで分かりやすいサイトがなかったりします。今の時代はマイナス金利の導入などで銀行も預金を積極的に増やしたくはないということなのでしょうか。

銀行のリストですが、まず大手の信託銀行は基本的に扱っています。

全国展開している都市銀行としては下記二行ですね。

以上が教育資金贈与信託を扱っている全国展開している銀行になります。といっても支店のほとんどが関東と関西に限られてしまいますが。
関東や関西以外の地域の方は引っ越す可能性がないのであれば地方銀行あるいは地方信用金庫での開設で問題ないです。調べてみたところ多くの地方銀行・信用金庫で取り扱いがあるようでした。

また、この商品は預金保険の対象ですので、もし銀行に何かあっても1,000万円まではちゃんと保全されます。

マネックス証券も最初は扱っていたようですが、現在は新規の取り扱いはしていないようです。
あと残念ながらゆうちょ銀行の取り扱いも現時点ではないです。あったら一番便利なんですけどね。

上記の三菱UFJ信託銀行とみずほ信託銀行の場合は、信託商品販売代理としてそれぞれグループの三菱UFJ銀行とみずほ銀行でも契約できるので、これらの銀行のお近くの店舗で申し込むことが可能です。ちなみにみずほや三菱UFJは上部組織として持ち株会社がおり信託銀行と商業銀行の間に資本関係がありますが、三井住友信託銀行の上部組織は三井住友トラスト・ホールディングスであり三井住友銀行とは直接の資本関係にあらず、同様のサービス連携はされていません。というわけで、同じ三井住友グループとはいえ独立した銀行なので、三井住友銀行は独自に「学びの贈りもの」という商品を扱っているようです。

りそな銀行は今時にしては珍しく信託併営の商業銀行なので、りそな銀行が直接取り扱っています。

教育資金贈与信託を扱っている金融機関の選び方(基本編)

地方銀行の情報まで比較しているとキリがないので代表的な都市銀行のサービス比較だけしていきます。
抑えるべきポイントは同じなので、同様のことを、検討している地方銀行の窓口やページでチェックされるとおおよそのサービスレベルが分かるかと思います。

(1)元本保証・手数料無料
基本的に上記の5行どれでも元本保証で口座開設・維持の管理・事務手数料は無料です。初期は有料の銀行もありましたが、現在ではどこも同じ条件になっています。
払い出し手数料も、例えばみずほ信託銀行の教育資金贈与信託口座からみずほ信託銀行の普通口座あるいはみずほ銀行の普通口座に払い出すなどの場合にはかかりません。三菱UFJ信託銀行の場合も同様です。他の金融機関の口座に払い出す場合にはどこも所定の振込手数料がかかるので、普段使用している口座のある銀行が使い勝手が良いです。また、この時にかかる振込手数料は教育資金には含まれませんので、別口座から、もしくは直接支払う必要があります。
三井住友信託銀行は支店の数が少ないので契約するのも面倒ですし、この払い出しの点でも使い勝手が悪いので、近くに店舗があるとか、既に使用しているとかでない限りあまりオススメしません。

(2)金銭信託配当率
今の超低金利ですので金銭信託配当率は異常に低く、どこにしても大差ありません。ほとんど気にする必要はないでしょう。

(3)払い出し手続きの方法
結局これが一番大事かなという気がします。ざっと上記五行の比較表をだしておきます。

手続き方法 窓口 郵送 アプリ
三菱UFJ信託銀行
みずほ信託銀行
三井住友信託銀行
りそな銀行
三井住友銀行

まず、どこでも直接窓口に行けば払い出しの手続きができます
つまり、引っ越しする予定がなければ、近くに店舗のある普段使っている銀行が一番良いです。店舗数という観点でみると、三井住友銀行、そしてりそな銀行ですね。

次の上記の五行を比較していきます。ざっと見て分かるように一番サービスが充実しているのは三菱UFJ信託銀行です。実際にウェブサイトを見て頂いたら分かるのですが、三菱UFJ信託銀行のサイトが一番分かりやすく、力を入れていることが見てとれます。

まず、近くに店舗がないという方は少し面倒ですが、郵送で受け付けている所の方が良いですね。また、引っ越しする可能性があるという方も同様だと思います。上記5行の中だと三井住友銀行を除いてすべて郵送による払い出しを受け付けています。三井住友銀行にはぜひ郵送での払い出しの受付を対応して欲しいところです。

アプリについては、三菱UFJ信託銀行も三井住友銀行も領収書の提出のみがアプリで可能だということです。払い出しはできません。よって三井住友銀行は払い出しには必ず窓口に行かないといけませんが、三菱UFJ信託銀行の場合はインターネットバンキングである三菱UFJ信託ダイレクトでも払い出しが可能なようです。

教育資金贈与信託を扱っている金融機関の選び方(払い出し編)

払い出しの手続きについては少し複雑なのでここで詳しく書いていきます。
まず、大きく分けて以下の二つの方法があります。

  1. 領収書払い(支払い後):領収書等、または「明細書」による払い出し請求の場合
  2. 領収書払い(支払い前):領収書等、または「明細書」による払い出し請求の場合
  3. 請求書払い:請求書・振込依頼書等による払い出し請求の場合

まず、領収書払いには二つのタイプ、1.領収書払い(支払い後)と2.領収書払い(支払い前)に分けられます。みずほ信託銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行が1のタイプで、三菱UFJ信託銀行と三井住友銀行が2のタイプです。

1.領収書払い(支払い後)についでですが、これは領収書の原本を郵送または窓口にもっていて払い出す方法です。つまり既に支払いは終わっているので一旦立て替える必要があります。この場合は上記の三行はどこも支払った時点から1年以内に払い出しの手続きをしなければなりません。

2.の領収書払い(支払い前)の場合には必要な額を払い出しておき、あとから領収書を登録していく形になります。立て替える必要がありません。便宜上、支払い前と呼んでいますが、支払い後に払い出すことも可能です。ただし、払い出した資金は、当年中に教育機関へ支払う必要があります。また、どちらの場合も、一年間の領収書をその翌年の3月15日までに登録(提出)する必要があります。

一方で、3.請求書払いについてですが、こちらは請求書をもとに直接振込をしてもらうので、立て替える必要はありません。一方で、教育機関等の指定口座に振り込むので別途、別の口座から振込手数料を払う必要があります。3.請求書払いに対応しているのはみずほ信託銀行と三井住友信託銀行の二行のみです。ただし、どちらの銀行においても、1.領収書払いが郵送での手続きが可能なのに対して、2.請求書払いについては銀行の窓口にて手続きを行う必要があります。どちらも店舗数はあまり多くないので、あまり現実的ではありません。

領収書払いの手続き簡略化

領収書等の提出手続きについては一部簡素化されていまして、第一回でも書きましたが、もともと「教育資金の使途は,金融機関が領収書等をチェックし,書類を保管」していましたが、少額支払明細書による提出(平成28年1月1日以降)により、領収書等の金額が1万円以下で、かつその年中における合計支払金額が24万円に達するまでのものについては、領収書等に代えて、支払先、支払金額等の明細書を提出資料とすることができます。

郵送の場合は窓口での手続きに必要な書類(領収書や払い出し申込書や通帳等)を郵送することになります。

一方で、スマートフォンのアプリによる手続きに関係するのですが、電磁的記録による提出(平成29年6月1日以降))も可能となっています。
具体的には、

  • 携帯電話のカメラ等で撮影された領収書データ(JPEG等の画像データ)を送信する方法
  • インターネット上で発行された領収証データ(PDFファイル等)を送信する方法
  • 紙で発行された領収証等をスキャンしてPDFファイルにしたものを送信する方法

があり、提出方法についてはインターネットやスマートフォンのアプリを通じたものが想定されています。

三菱UFJ信託銀行は「まごよろこぶ領収書提出アプリ」、三井住友銀行は「まなぶ想い領収書提出アプリ」をそれぞれ提供しています。これらはものすごく便利なように思えますが、アプリの評価を見る限り、完成度はまだまだ低く実用に耐えないのかもしれません。
App Storeでの評価でみると平成31年1月31日の時点で、「まごよろこぶ領収書提出アプリ」が36件の評価で1.9/5で、「まなぶ想い領収書提出アプリ」が14件の評価で1.4/5となっています。
どちらの場合も、一年間の領収書をその翌年の3月15日までに登録する必要があるのは変わらないようです。

教育資金贈与信託を扱っている金融機関の選び方(総括)

何度も繰り返しますが、引越しの予定がないのであれば、普段使っている&近くに店舗のある金融機関で良いでしょう。
上記の主要5行でいうと、オススメ順は
三菱UFJ信託銀行 >> りそな銀行 > みずほ信託銀行 > 三井住友銀行 > 三井住友信託銀行
という感じです。

おわりに

というわけで、私がどこで開設するのかという点ですが、今回の結果から本当なら三菱UFJ信託銀行で開設したいところなのですが、三菱UFJ銀行については普段使っているどころか口座さえ持っておらず、また受贈者だけでなく贈与者も三菱UFJ信託銀行の普通口座を開設しないといけないようで、あまり高齢の親に負担をかけたくないところなので悩ましいところです。この辺の口座開設の手続きの簡便さについては次回にまとめましたのでそちらをご参照ください。とりあえず、みずほ銀行と三井住友銀行には口座をもっていて普段使用しているので、みずほ信託銀行と三井住友銀行に絞って検討していく予定です。では。。。

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